「目の前のこの子を理解できずにクラスを語ることはできない」そう強く自分に言い聞かせながら小学校教師を続けてきた。
結果として、私が担任を務めてきたクラスでは、一人も不登校児を出したことがない。

子ども一人ひとりが自分の考えを書き綴った学習ノートへのコメントは毎日欠かさず２時間かけて行い、子どもの考えに感心したり、自分の子どもとの向き合い方を模索したりしてきた。
授業中の発言を逐語記録にとり、子どもがノートにどう学習感想を書いたか、またそれを教師上村はどうコメントしたか、実践記録にまとめることも定期的に行い、分析してきた。
クラスにいる一人ひとりが学校に来ることを前向きに楽しみにし、自分の成長を実感できる指導を続けることで、信頼関係を築き上げてきた結果、不登校という課題を未然に防ぐことができた。

帝京大学卒業後 の２０１４ 年より、横浜市立生麦小学校教諭。
教師３年目で横浜市３４０校の中から代表授業者として選ばれ、公開授業を実施。
当日はリアル教室に１００名以上の先生達の前で４５分の授業を実施。
これまで、リアルな授業公開と授業後の実践検討会を計２０回実施。
述べ１０００名以上の先生に授業実践を公開してきた。

親としては２児の父として、娘と息子と一冊ずつノートをつくり妻と共用で書いたり、娘が字を書けるようになってからは娘と妻と一緒に交換日記をしたりしている。
子どものことを通して教師である自分や父親である自分の思いを吐き出し、客観視してきた。

現在、神奈川県公立小学校で特別支援教育を推進する非常勤講師として活動。２０２４年４月より特定非営利活動法人この子キャリア応援団を設立。
主たる事業は３つ。
１週間で５００名以上の子どもと関わる。
子どもや保護者からは一切お金を受け取っていない。